ストレスチェック制度における封筒運用
ストレスチェック制度の運用において、最も注意を払うべき点の一つが、受検者のプライバシー保護です。厚生労働省の実施マニュアルでは、検査結果が第三者に把握されないよう、封筒に入れて提出させたり、実施者から直接本人に通知したりすることを定めています 。
「提出用封筒」と「結果返却用封筒」の取り扱いは、個人のプライバシー保護と制度への信頼性に直結する実務上の重要なポイントとなります。単に「封筒に入れる」だけでなく、実務上は誰のものかを識別しつつ中身は見えない状態をいかに維持するかが重要です。本記事では、どのような封筒を使うのが良い?封筒運用上の注意点は?といった疑問にお答えします。
調査票の配布と回収 回答用紙提出用封筒
法的な要件と原則
厚生労働省の実施マニュアルに基づくと、個人の回答内容を含むストレスチェックの結果は、実施者(医師等)またはその事務を補助する「実施事務従事者」以外の者に把握されてはなりません 。
実務担当者が行うべき「封筒」の工夫
実務上、以下のような工夫が必要です。
・無記名の封筒を配布時に入れる 調査票を配布する際、あらかじめ返信用(提出用)の封筒を同封します。
・「厳封」の徹底 労働者に対し、記入後は自ら封筒に入れ、糊付けやシールで封をした上で提出するよう周知します。
・回収ボックスの設置 封をした封筒を、直接「実施事務従事者」に届けるか、鍵付きの回収ボックス等に投入する仕組みにすることで、他人の目に触れるリスクをさらに低減できます。
紙の調査票で実施する場合、未記入の調査票を配布する段階から運用の工夫が必要です。推奨されるのは、窓あき封筒を利用した回収方法です。
窓あき封筒による回収手順
1配布時: 記入前の回答用紙を、窓あき封筒に入れ、封をせずに受検者へ配布します。
2記入・封入: 受検者は記入後、回答用紙を封筒に入れます。この際、封筒の窓から氏名欄が確認できる形で封入するよう指示します。
3提出: 受検者自身がしっかりと封をして、実施者または実施事務従事者へ提出します。
この方法をとることで、回収担当者は封筒を開封することなく「誰が提出したか」を確認でき、かつ回答内容という極めて機微な個人情報が第三者の目に触れるリスクを最小限に抑えることが可能です。
結果の返却 返却用封筒に求められる配慮
ストレスチェックの結果は、実施者から労働者に対して直接通知されます 。この際、会社を経由して返却する場合でも、その内容を会社側が把握することは厳禁です。結果を目にしてしまわないよう配慮が求められます。
プライバシー保護のための封筒選び
結果が記載された通知表を返却する際は、以下の点に留意した封筒を選択してください。
- 中身が透けない封筒の使用 窓付き封筒を使用する場合でも、結果の数値や判定(高ストレスの有無など)が外から透けて見えないよう、厚手の紙や裏地紋入りの封筒を使用することが推奨されます。
- 宛名の明記と「親展」扱い 本人以外が開封することを防ぐため、「親展」や「本人以外開封厳禁」といった文言を封筒表面に目立つように記載します。
- 手渡し・郵送の使い分け 社内メール便等を利用する場合は、紛失のリスクを考慮し、より秘匿性の高い方法(手渡し、または自宅への郵送)も有効です。
結果の返却 厚みと重さ
ストレスチェックの結果を本人に返却する際、さらに一歩踏み込んだ配慮が求められます。特に注意が必要なのが、高ストレス者への対応です。
「厚み」による結果の推測を防ぐ
高ストレス者と判定された従業員には、結果通知のほかに「医師による面接指導の申出書」などの書類を同封することが一般的です。しかし、これにより封筒が厚くなったり重くなったりすると、外観から「この人は高ストレス者だ」と周囲に推測されてしまう恐れがあります。
そういったことを防ぐために、
- ダミー用紙の同封 基準値内(高ストレス以外)の人に対しても、余分な紙を1〜2枚入れることで、全員の封筒の厚みや重さを統一します。
- 外観の均一化 全受検者に対して同じサイズの封筒を使用し、見た目だけで結果に差が出ないように徹底します。
このような工夫は、受検者が安心して制度を利用し、正直に回答するための信頼基盤となります。
ストレスチェックサポートセンターの封筒
最後に、ストレスチェックサポートセンターの封筒をご紹介いたします。
回答シート提出用封筒
ストレスチェックサポートセンターでは窓あき封筒を採用しています。
ご希望に応じて文字を印字したり、案内文を同封したりできます。


個人結果通知用封筒
中身の透けない裏地紋入りの封筒です。A4用紙を三つ折りにして入れることが可能です。
角2サイズもご用意できますのでご相談ください。


ストレスチェックサポートセンターでは封筒のご準備から封入作業も含めた、ストレスチェックの実施を承っております。無料のお見積もりはこちらから、お問い合わせやご相談はこちらから、お気軽にご連絡ください。


