近年の調査や研究で、喫煙はうつ病などの精神疾患に罹るリスクを高めることが明らかになってきました。喫煙による身体への影響はストレスだけでなく、がんや脳卒中、肺炎などさまざまな病気のリスクも高めると言われています。
今回は喫煙とストレスの関係についてご紹介します。
喫煙でストレス解消できるって本当?
「たばこを吸うことでストレスを解消できる」「そもそも禁煙すること自体がストレスになる」と考える方もいます。しかし、実際は喫煙でのストレス解消効果は一時的なものであり、ニコチン切れの離脱症状が緩和されただけです。喫煙した直後にストレス度は減少しますが、時間が経つとまた離脱症状があらわれ、またたばこが吸いたくなったりイライラする等、ストレス度が上昇すると言われています。つまり、ストレス解消のための喫煙によりストレスがたまっているのです。
禁煙の効果
それでは、禁煙による心身への影響はどのようなものがあるのでしょうか?いくつかご紹介していきます。
心身ともに健康になる
禁煙が成功すれば喫煙時よりもストレス度が低下し、うつ病などの精神疾患の罹患率も下がるという研究結果がでています。また、喉や肌の調子が良くなったり、朝すっきり起きられるようになる等、生活の質も向上すると言われています。
集中力アップ
仕事中にニコチン切れによる離脱症状がなくなるため、一時中断してたばこを吸う時間もなくなり、業務に集中することができます。
禁煙期間はたばこを我慢することでストレスがたまってしまうかもしれません。しかし、禁煙に成功すれば離脱症状やたばこを買いに行ったり喫煙所を探すイライラもなくなり、ストレス度も下がります。心身ともに健康になり、仕事や勉強などのパフォーマンスを向上させることができます。
健康経営と喫煙
最近注目されている「健康経営」においても受動喫煙対策は重要視されています。健康経営銘柄や健康経営優良法人の選定要件の中に受動喫煙対策が含まれており、選定されるには、すべての事業所で「敷地内禁煙」「屋内全面禁煙」「敷地内での空間分煙(喫煙室)」のいずれかを実施する必要があります。
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まとめ
今回は喫煙とストレスの関係についてご紹介しました。喫煙は自身の心身に悪影響を及ぼすだけでなく、周りの人たちの健康にも悪影響を及ぼします。最近では健康経営に取り組む企業も多く、会社をあげて禁煙を行っています。この機会に自身のストレスや健康状態について一度見直してみませんか?

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