健康経営優良法人の認定基準|要件と5項目をやさしく解説

Five hexagonal panels with icons (bulb, org chart, checklist, recycling arrows, shield) illustrating the five certification standards for SMEs; Japanese title above.

「健康経営優良法人に挑戦したいけれど、認定基準が難しそうで手が止まる」。担当者の方から、そんな声をよくいただきます。基準は5つの大きな枠組みで整理でき、順番に押さえれば怖くありません。この記事で、要件の全体像と自社での進め方をやさしく解説します。

この記事でわかること

  • 健康経営優良法人の認定基準を構成する5つの大項目
  • 中小規模法人部門・大規模法人部門で違う満たし方とホワイト500・ブライト500
  • 認定基準を満たすための準備5ステップと、ストレスチェックの位置づけ

結論から先に:健康経営優良法人の認定基準は、「経営理念」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の5つの大項目で構成されます。中小規模法人部門は必須項目に加え、選択項目から一定数を満たすと認定されます。ストレスチェックの実施は「制度・施策実行」の評価項目のひとつです。

目次

健康経営優良法人の認定基準とは?5つの大項目で決まる

健康経営優良法人の認定基準とは、経営者の姿勢から具体的な取り組みまでを問う、5つの大項目からなる評価の枠組みです。

健康経営優良法人とは

健康経営優良法人とは、従業員の健康づくりに優れた取り組みをする法人を、経済産業省と日本健康会議が認定して「見える化」する制度です。部門は「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」の2つ。上位の法人にはホワイト500・ブライト500という冠が付きます。認定基準の考え方は共通ですが、満たし方は部門で変わります。

まずは、5つの大項目を一覧で押さえましょう。難しく見えても、要は「方針・体制・実践・振り返り・順法」という一本の流れ。順番に見れば、身構える必要はありません。

大項目問われる内容(ざっくり言うと)
①経営理念・方針経営者が健康づくりを経営課題と位置づけ、社内外へ発信しているか
②組織体制健康づくりを担う担当者や推進体制を整えているか
③制度・施策実行健診受診・保健指導・ストレスチェック・長時間労働対策などを実施しているか
④評価・改善取り組みの効果を確認し、翌年へ改善につなげているか
⑤法令遵守・リスクマネジメント健診の実施義務など、法令を守っているか(誓約書で確認)

この5つは、大規模・中小のどちらの部門にも共通する土台です。経済産業省が運営する健康経営の推進ページで、年度ごとの要件が公表されます。設問や必須数は毎年見直されるため、前年の資料を流用せず最新版で確認してください。

注意したいのは、③の実践だけでは足りない点です。①の経営理念や⑤の法令遵守は必須の土台にあたります。取り組みが多くても、健診の実施など基本的な法令を満たしていないと認定は受けられません。

健康経営優良法人の認定基準を構成する経営理念・組織体制・制度施策・評価改善・法令遵守の5つの大項目を整理した図

5つの枠組みが見えると、自社に足りない項目もはっきりします。まずは③の実践のうち、ストレスチェックの実施が滞っていないかを見直してみてください。手が回らない部分は、外部に任せる選択肢もあります。

中小規模法人部門の認定基準|必須項目と選択項目

中小規模法人部門は、必須項目をすべて満たしたうえで、選択項目から所定の数を満たすと認定されます。

多くの中小企業は、この部門で申請します。入口になるのは、加入している保険者(協会けんぽや健康保険組合)の健康宣言事業への参加です。参加したうえで、5つの大項目に沿った取り組みを積み上げます。

  • 必須項目:経営理念、組織体制、法令遵守など、土台となる要件
  • 選択項目:健診・保健指導・ストレスチェック・食習慣や運動の支援などから所定数

選択項目の必要数は年度で調整されます。具体的な数は「ACTION!健康経営」ポータルサイトの最新の申請書で確認してください。選択項目は「できるものから足していく」発想で構いません。

中小規模法人部門の上位にはブライト500という冠があります。認定法人のなかでも、地域への健康経営の発信などで特に優れた500法人が選ばれます。まずは認定、次の目標としてブライト500、と段階で考えると動きやすくなります。

相談者

選択項目って、全部やらないと認定されないんですか?うちは人手が少なくて…。

ストレスチェックサポートセンター

全部でなくて大丈夫です。必須項目を満たしたうえで、選択項目は決められた数だけでOKなんです。健診やストレスチェックのように毎年やる取り組みから固めると、無理なく数をそろえられますよ。

大規模法人部門の認定基準とホワイト500・ブライト500の違い

大規模法人部門は、「健康経営度調査」への回答が申請を兼ね、その評価結果が上位の基準に達すると認定されます。

中小と大規模で、認定基準の「確かめ方」が変わります。両者の入口をタブで見比べてください。

保険者の健康宣言事業に参加し、「認定申請書」で必須項目+選択項目を満たしているかを確認します。上位の冠はブライト500です。多くの中小企業はこちらにあたります。

ホワイト500は大規模法人部門の上位500法人、ブライト500は中小規模法人部門の上位500法人を指します。名前は似ていますが、対象の部門が異なります。認定法人は年々増えており、経済産業省によると「健康経営優良法人2024」では中小規模法人部門で16,733法人が認定されました。

認定基準を満たすには何から始める?準備の5ステップ

認定基準を満たす準備は、健康宣言から実績づくり、申請書の提出まで、次の5ステップで進みます。

STEP
経営理念を定め、健康宣言をする

まず経営者が「従業員の健康を大切にする」方針を掲げ、社内外へ発信します。中小規模法人部門では、保険者の健康宣言事業への参加が入口です。ここが大項目①②の土台になります。

STEP
最新の認定要件を確認する

その年度の必須項目と選択項目を「ACTION!健康経営」ポータルサイトで確認します。要件は毎年見直されます。前年の申請書を流用せず、必ず最新版のチェックリストで自社の状況を棚卸ししてください。

STEP
足りない取り組みを実施する

健診の受診率向上、保健指導、ストレスチェックの実施、長時間労働の対策などを進めます。ここが大項目③の実績づくりです。夏の申請から逆算し、遅くとも前年度中に着手してください。

STEP
取り組みを記録し、振り返る

実施した施策の参加率や結果を記録し、翌年の改善につなげます。これが大項目④の評価・改善です。衛生委員会の議事録など、日々の記録がそのまま申請の根拠になります。

STEP
認定申請書を作成・提出する

取り組みの実績を申請書にまとめ、例年8〜10月の受付期間内に提出します。法令遵守の誓約が大項目⑤にあたります。締め切り間際は混み合うため、期限の1週間前を自社の締め切りにすると安心です。

私たちは健康経営優良法人に9年連続で認定されています。実感として、つまずきやすいのはSTEP3の実績づくりです。毎年必要な取り組みを早く仕組み化するほど、申請の時期に慌てずに済みます。

ストレスチェックは認定基準の評価項目|2028年義務化との関係

ストレスチェックの実施は「制度・施策実行」の評価項目のひとつで、2028年からは50人未満の事業場にも義務化されます。

厚生労働省によると、2028年4月1日から労働者数50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化されます。2025年5月に公布された改正労働安全衛生法で決まりました。認定基準を満たす取り組みと、法対応を同じタイミングで進めるのが効率的です。

従業員のストレスは、決して他人事ではありません。厚生労働省「令和5年労働安全衛生調査」では、仕事で強いストレスを感じる労働者の割合は82.7%でした。ストレスチェックの実施は、認定のためだけでなく、こうした現場の実態に向き合う手段でもあります。

相談者

うちは40人の会社です。ストレスチェックはまだ義務じゃないので、認定のためだけにやる意味はありますか?

ストレスチェックサポートセンター

意味は大きいですよ。認定の評価項目になりますし、2028年には義務にもなります。早めに仕組みを作れば、認定準備と法対応を一度に片づけられて、結果的に手間が減るんです。

従業員50人以上の会社なら、取り組みを見直す場として衛生委員会をそのまま活用できます。実施と記録を毎年の習慣にしておくと、認定基準③④を無理なく満たせます。

健康経営優良法人の認定基準に関するよくある質問

認定基準について、担当者の方からよくいただく質問をまとめました。

健康経営優良法人の認定基準は何項目ありますか?

認定基準は「経営理念」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の5つの大項目で構成されます。各大項目の下に個別の評価項目があり、必須項目と選択項目に分かれます。具体的な項目数は年度で見直されるため、公式の最新申請書で確認してください。

中小企業でも健康経営優良法人の認定基準を満たせますか?

満たせます。中小規模法人部門は、必須項目に加えて選択項目から所定数を満たせば認定されます。まず保険者の健康宣言事業に参加し、健診やストレスチェックなど取り組みやすい項目から実績を積むのが基本です。「健康経営優良法人2024」では中小規模法人部門で16,733法人が認定されています。

ホワイト500とブライト500の違いは何ですか?

ホワイト500は大規模法人部門の上位500法人、ブライト500は中小規模法人部門の上位500法人に付与される冠です。名前は似ていますが、対象となる部門が異なります。どちらも通常の認定より上位の位置づけで、まず認定を受け、その先の目標として目指す形になります。

認定基準にストレスチェックの実施は含まれますか?

ストレスチェックの実施は「制度・施策実行」の評価項目のひとつです。単独の必須要件ではありませんが、実施していると評価につながります。2028年4月からは50人未満の事業場にも義務化されるため、早めの実施が認定準備と法対応の両面で有利になります。

健康宣言をすれば認定基準を満たしたことになりますか?

健康宣言だけでは認定されません。健康宣言は中小規模法人部門の入口となる前提条件です。認定には、健診の受診率やストレスチェックの実施など、所定の評価項目を満たす取り組み実績が必要です。宣言後の1年間の積み重ねが問われます。

認定基準は毎年変わりますか?

変わります。認定要件や選択項目の必要数は、年度ごとに見直されます。前年度の申請書をそのまま使うと、要件を満たせない場合があります。申請の前に「ACTION!健康経営」ポータルサイトで、その年度の最新の認定要件を必ず確認してください。

まとめ|5つの大項目で認定基準を整理し、実績を積む

健康経営優良法人の認定基準は、5つの大項目で整理できます。全体像をつかめば、自社に足りない取り組みも見えてきます。まずは棚卸しから、小さな一歩。

  • 認定基準は「経営理念・組織体制・制度施策・評価改善・法令遵守」の5大項目
  • 中小規模法人部門は必須項目+選択項目、上位はブライト500。大規模はホワイト500
  • ストレスチェックは評価項目のひとつ。2028年義務化を見据え早めに仕組み化する

認定は書類仕事ではなく、1年をかけた取り組みの結果です。ストレスチェックの実施や集計に手が回らないなら、代行という選択肢もあります。私たちは最短3日で受検を始められ、9割のお客様が翌年も継続してくださっています。迷ったら、まずは費用感の確認だけでも相談してください。

この記事の編集・監修体制
信頼性の高い情報発信
編集・監修:ストレスチェックサポートセンター編集部

本記事は、9年連続で経済産業省「健康経営優良法人」に認定され、3〜20,000名規模・100社以上のストレスチェック実施を支援してきたストレスチェックサポートセンター編集部が、厚生労働省など公的資料に基づいて作成しています。

ストレスチェック支援実績
9年連続
健康経営優良法人に認定
3〜20,000名規模
受検人数を問わず、幅広く支援しております。
100社以上
一般企業から自治体まで、多数の支援実績がございます。
運営会社情報

シー・システム株式会社は「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門 ネクストブライト1000)」に認定されています。

健康経営優良法人2026 中小規模法人部門 ネクストブライト1000
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