手間をかけて申請したのに、健康経営優良法人に落ちてしまった。理由がよく分からず、来年どう直せばいいのか不安ですよね。この記事では、不認定になりやすい原因と、次こそ通すための準備を具体的に整理します。
この記事でわかること
- 健康経営優良法人に落ちる(不認定になる)5つの主な理由
- ストレスチェックの実施が認定にどう関わるのか
- 落ちた後に、次こそ通すための再申請5ステップ
結論から先に:健康経営優良法人に落ちた主な理由は5つです。必須項目の取りこぼし。取り組みのエビデンス不足。申請内容と自社の実態のズレ。評価項目の改定への未対応。スケジュールの遅れ。いずれも翌年の再申請で立て直せます。
健康経営優良法人とは?認定制度の基本
健康経営優良法人とは、経済産業省が所管する制度で、従業員の健康づくりに優れた企業を認定するしくみです。2016年度に創設されました。
認定は「中小規模法人部門」と「大規模法人部門」の2つに分かれます。中小企業の多くは中小規模法人部門で申請します。認定は1年ごとで、自動更新はされません。毎年、要件を満たして申請する必要があります。
だからこそ、一度落ちても翌年に立て直せます。まずは制度の全体像と、認定のメリットを押さえておきましょう。健康経営優良法人のメリット・デメリットや、認定基準の詳しい要件もあわせて確認してください。
健康経営優良法人に落ちた理由は?よくある5つの原因
健康経営優良法人に落ちる主な原因は、必須項目の未達・エビデンス不足・実態とのズレ・評価項目の改定への未対応・スケジュール遅れの5つに整理できます。多くは事前の準備で防げる内容です。
ご相談を受けるなかで、「去年と同じ内容で出したら落ちた」という声を何度も聞いてきました。私たちの実感では、落選のほとんどは次の5つのどれかに当てはまります。順番に見ていきます。
認定要件には、必ず満たすべき必須項目があります。中小規模法人部門では、必須項目を1つでも落とすと不認定になります。「やっているつもり」で申告が漏れる。これが最も多い落とし穴です。
実施した取り組みを、記録として残せていないケースです。健診の受診率、ストレスチェックの実施状況、研修の開催日。こうした数字や日付で裏づけできないと、評価につながりにくくなります。
原因3:申請内容と自社の実態のズレ。良く見せようと背伸びした申告は、整合性を欠きます。制度の運用実態と申告がかみ合わないと、評価は伸びません。
原因4:評価項目の改定への未対応。健康経営優良法人の評価項目は、毎年見直されます。昨年の内容をそのまま流用すると、新しい必須項目を落とすことがあります。最新の申請要領を必ず確認してください。
原因5:スケジュールの遅れ。申請には、健康宣言や社内の記録集めなど、事前準備が必要です。直前に動き出すと、必須項目の準備が間に合いません。余裕を持った逆算が求められます。

相談者必須項目って、全部そろえないとダメなんですか?1つくらい抜けても大丈夫かと思っていました。



はい、必須項目はすべて満たす前提です。まずは申請要領で必須項目の一覧を印刷し、社内の記録と1つずつ照らし合わせてみてください。抜けが見えると、対策はぐっと立てやすくなります。
なぜストレスチェックの実施が認定に効くのか
ストレスチェックの実施と結果活用は、従業員の心の健康づくりを示すエビデンスとして、健康経営の評価で重視されます。実施率や集団分析の活用は、取り組みの本気度を裏づける材料になります。
ストレスチェックとは、従業員のストレス状態を質問票で把握し、不調を未然に防ぐしくみです。労働安全衛生法第66条の10にもとづく制度で、心の健康づくりの土台になります。健診とあわせて、健康経営の柱と位置づけられます。
厚生労働省によると、2025年5月に公布された改正労働安全衛生法により、2028年(令和10年)4月から労働者数50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化されます。小規模の会社ほど、早めの実施が安全です。実施の記録は、そのまま認定のエビデンスにもなります。
私たちストレスチェックサポートセンターは、9年連続で経済産業省の健康経営優良法人に認定されています。当事者として毎年の申請を経験し、必須項目の記録集めに苦労してきました。だからこそ、どこでつまずきやすいかを具体的にお伝えできます。数名〜6,000名規模まで100社以上の代行実績があり、受検率の確保や集団分析まで支援します。
ストレスチェックと健康経営の関係は、健康経営に活かすストレスチェックの実施方法で詳しく解説しています。申請の回答づくりは、健康経営度調査の書き方もあわせて読んでください。
健康経営優良法人に落ちたらどうする?再申請5ステップ
落ちても、翌年の申請で再挑戦できます。不認定に資格停止のようなペナルティはありません。落ちた理由を特定し、必須項目とエビデンスを補えば、次の合格は十分に狙えます。
まず、どの必須項目が満たせなかったかを洗い出します。申請要領の項目一覧と、提出した内容を照合してください。原因の見当がつくと、対策の優先順位が決まります。
不足していた取り組みを、社内で実際に実施します。健診の受診勧奨、ストレスチェックの実施、研修の開催など。制度の必須項目に沿って、確実に手を打ってください。
実施した内容を、数字と日付で記録します。受診率、受検率、開催日、参加人数。見える化した資料があると、申請の説得力が高まります。
翌年度の申請要領を取り寄せ、変更点を確認します。評価項目は毎年見直されます。昨年と同じ前提で進めず、新しい必須項目を必ずチェックしてください。
健康宣言や記録集めから逆算し、早めに動きます。締め切り直前の準備は、抜けの原因です。スケジュール表を作り、担当と期限を決めておきましょう。


落ちないために今からできる準備
不認定を防ぐ近道は、必須項目を日ごろから記録し、申請要領を毎年更新することです。準備を前倒しするほど、当日の抜けは減ります。次のチェックから始めてください。
- 健診・ストレスチェックの実施状況を数字で記録する
- 保険者と連携した健康宣言を早めに済ませる
- 最新の申請要領で必須項目を毎年チェックする
- 担当者と期限を決めたスケジュール表を作る
要件や書類の詳細は、次の記事もあわせて確認してください。






まとめ|落ちた理由を次の合格につなげる
健康経営優良法人に落ちた理由は、必須項目の取りこぼしなど5つに集約されます。原因を特定し、エビデンスをそろえ、最新の要領で再申請すれば、次の認定は十分に狙えます。落選は、来年の合格に向けた改善のヒントです。
ストレスチェックの実施は、認定のエビデンスづくりと、従業員の心の健康づくりを同時に進められます。準備に迷ったら、当事者として9年連続で認定を受けてきた私たちに相談してください。面倒な実務は、一緒に片づけていきましょう。
よくある質問(FAQ)
- 健康経営優良法人の認定率はどのくらいですか?
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認定率は年度や部門で変わり、明確な数値は一律には公表されていません。中小規模法人部門は要件を満たせば認定される設計のため、必須項目を確実に押さえることが合格の近道です。最新の申請数と認定数は経済産業省の公表資料で確認してください。
- 健康経営優良法人の取得難易度は高いですか?
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難易度は、必須項目をすべて満たせるかで決まります。専門資格は不要ですが、制度の理解と社内の記録づくりに手間がかかります。健診やストレスチェックの実施状況を日ごろから記録しておくと、申請の負担は大きく下がります。
- 健康経営優良法人のデメリットは何ですか?
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デメリットは、申請と毎年の更新に一定の工数がかかる点です。認定は1年ごとで自動更新されないため、継続には毎年の申請が必要です。取り組み自体は採用力や離職防止につながるため、負担に見合う効果が期待できます。
- 健康経営優良法人に落ちたら翌年も申請できますか?
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落ちても、翌年の申請で再挑戦できます。不認定は一度きりの評価で、資格停止のようなペナルティはありません。落ちた理由を特定し、必須項目とエビデンスを補えば、次の年に認定される企業は多くあります。
- ストレスチェックをやっていないと落ちますか?
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未実施だけで直ちに不認定になるとは限りませんが、心の健康づくりの重要な評価対象です。実施と結果の活用は、健康経営の姿勢を示すエビデンスになります。50人未満の事業場も2028年4月から義務化されるため、早めの実施が安全です。
参考にした公式情報
本記事は、次の公式情報を参考にしています。制度の最新の要件は、必ず一次情報でご確認ください。
本記事は、9年連続で経済産業省「健康経営優良法人」に認定され、3〜20,000名規模・100社以上のストレスチェック実施を支援してきたストレスチェックサポートセンター編集部が、厚生労働省など公的資料に基づいて作成しています。
シー・システム株式会社は「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門 ネクストブライト1000)」に認定されています。









