日々の生活の中でストレスを抱えている人は多いと思いますが、このストレスをどうやってケアしていけばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。今回は、セルフケアの重要性や実践方法、事業場での従業員へアドバイスする時の伝え方についてご紹介します。
この記事を読むことで、以下のようなことが分かるようになります。
- ストレスに気付くための方法
- セルフケアの概要や種類
- 従業員にセルフケアをアドバイスする時の伝え方
ストレスを減らすために、セルフケアは必要不可欠
ストレスは、自分ではどうしようもない出来事が起こったときに感じることが多く、溜まってしまうことが当たり前だと考えている人もいるでしょう。
しかし、セルフケアを行うことでストレスに対処することができます。また、医師やカウンセラーなどの専門家に相談して、自分自身のストレスを理解する場合にも、セルフケアは欠かせません。
ストレスへの反応は人それぞれ異なります。そのため、自分が何をストレスと感じ、ストレスを引き起こす状況をどうしたいのかを考えることが大切です。
しかしながら、ストレスサインが出ていても、一時的な体調不良と思い込んで自分がストレスを抱えていることに気づかない場合もあります。その場合はストレスチェックを利用することがおすすめです。
各事業場で実施されるストレスチェックを受けることで、自分のストレス状態を客観的に知ることができ、セルフケアに取り組むための第一歩を踏み出すことができます。
セルフケアを始めていくには
ストレスチェックを受検したうえで、自分自身のストレスレベルを理解できればセルフケアを始めていきましょう。
セルフケアとは、自分で自分のメンタルをケアすることです。労働災害を未然に防止するために、ストレスや疲れなどの精神的な問題を解消することがセルフケアの目的です。
セルフケアには、様々な方法があります。例えば、運動やストレッチ、マッサージなどの身体的なリラクゼーション法、好きな音楽を聴いたり、趣味に没頭すること、友人と会話すること、深呼吸や瞑想などの精神的なリラクゼーション法などがあります。
セルフケアの第一歩は、自分が快く感じることやストレスから回復できると感じることの棚卸しから始まります。自分が何をしてリラックスできるかを見つけ、日常的に習慣化することで、ストレスをコントロールすることができます。
また、セルフケアは予防的な健康管理の面でも有効です。ストレスが原因で体調を崩したり、うつ病などの精神的な病気にならないように、日々の生活にセルフケアを取り入れることが大切です。
自分が気分を落ち着かせるために何をすればいいのか、没頭できる趣味などが無い場合は自分の好きなことを考えてみましょう。あなたが無意識に行っていた行動が実はセルフケアだったということもよくあります。日々の自分の行動を理解することもストレスを未然に防止することに繋がっていくでしょう。
厚生労働省が提供しているeラーニングでは15分でセルフケアについて学ぶことができます。気になる方は是非チェックしてみてください。
参考:厚生労働省 心の耳 eラーニングで学ぶ「15分でわかるセルフケア」
従業員にセルフケアを理解させるために
ストレスに対処するためには、セルフケアが必要なのがお分かりいただけたかとおもいますが、多くの人がその大切さに気付いていないのが現状です。
事業者にとっても従業員のメンタルヘルスケアは重要であり、社員にセルフケアのアドバイスをすることが求められます。例えば、下記のようなアドバイスをすると良いでしょう。
- ストレスは、見方や捉え方を変えることで緩和できることを伝える。
- 日常生活の中でできるストレス解消法を共有する。
- ストレスを緩和することで、自分の持っている能力をより引き出すことができ、パフォーマンス向上に繋がる
また、ストレスチェックを活用して、セルフケアの重要性を社員に認識させることも重要です。ストレスをため込んでいる人は多いものの、他人に指摘されても自分のストレス状態を認めない場合があります。そんな時にストレスチェックを受けることで、客観的なデータに基づいて自分自身のストレスレベルを把握し、セルフケアの意識を高めることができます。ストレスチェックは、社員のセルフケアの促進に役立つ貴重なツールです。
まとめ
今回はセルフケアの重要性や伝え方についてご紹介しました。日々の生活に取り入れられるものから始めていきながら、ストレスを軽減していきましょう。