高ストレス者が出て面接指導が必要になったとき、その費用が気になりますよね。会社が払うのか、本人負担なのか。金額はいくらかかるのか。この記事では、総務・人事のご担当者に向けて、面接指導の費用負担と相場を、やさしく整理します。
この記事でわかること
- 面接指導の費用は誰が負担するのか(会社か本人か)
- 医師による面接指導の費用相場と、内訳の見方
- 費用を抑えながら、担当者の手間も減らす進め方
結論から先に:ストレスチェックの面接指導の費用は、原則として事業者(会社)が負担します。医師による面接指導は1回あたり1万〜3万円程度が相場の目安です。法令にもとづく会社の義務のため、本人に負担させる運用は適切ではありません。
ストレスチェックの面接指導とは?費用は誰が負担する?
面接指導とは、高ストレスと判定された労働者が申し出た場合に、医師が行う面談です。その費用は、原則として会社が負担します。根拠になるのは、労働安全衛生法第66条の10という法律です。
ストレスチェックは、2015年12月から、労働安全衛生法第66条の10にもとづき、労働者数50人以上の事業場に義務づけられています。面接指導は、その制度の一部。高ストレス者への大切なフォローです。
制度そのものが会社の義務のため、実施にかかる費用も会社が持つのが原則です。厚生労働省も、費用は事業者が負担すべきという考え方を示しています。本人にお金を求める運用は避けてください。
私自身も、ご担当者から「面接の費用は社員に払わせてよいのか」と聞かれることが時々あります。答えはいつも同じで、会社負担が原則ですとお伝えしています。
相談者面接指導の費用って、けっこうかかるイメージがあります。本人に一部でも払ってもらえないんですか?



お気持ちは分かります。ただ面接指導は法律にもとづく会社の義務なので、費用は会社が持つのが原則です。金額の目安は次でくわしくお伝えしますね。
面接指導の費用相場はいくら?【医師1回あたりの目安】
医師による面接指導の費用は、1回あたり1万〜3万円程度が相場の目安です。産業医と契約していれば、その契約に含まれる場合もあります。金額を左右するのは、医師の手配方法と対応範囲。
まずは、医師の手配方法ごとの費用イメージを見てください。自社に産業医がいるかどうかで、負担は大きく変わります。
| 医師の手配方法 | 面接指導1回の目安 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 顧問の産業医に依頼 | 契約に含む〜1万円程度 | 産業医と契約済みの会社 |
| スポットで医師を手配 | 1万〜3万円程度 | 産業医がいない小規模な会社 |
| 外部委託にまとめて依頼 | 1万〜3万円程度 | 手配の手間を減らしたい会社 |
費用は、面接1回ごとに発生するのが基本です。高ストレス者が多いほど、総額は積み上がります。一般に、受検者のうち約1割が高ストレス者とされる点も、見込んでおくと安心です。
面接指導そのものだけでなく、次の費用も別立てになりがちです。合計でいくらになるかを、事前に確認してください。
- 高ストレス者の抽出・面談日程の調整にかかる事務コスト
- 面接後の医師の意見書・報告書の作成費
- オンライン面談を使う場合の環境整備費


面接指導そのものの流れを先に知りたい方は、面接指導の解説ページもあわせてご覧ください。費用がどこで発生するか、イメージしやすくなります。
面接指導で費用が発生する3つの場面
面接指導の費用は、「医師への謝金」「事務対応」「事後措置」の3つの場面で発生します。医師の費用だけを見て予算を組むと、あとで足りなくなりがちです。
それぞれの場面を、担当者目線で補足します。どこにコストがかかるかを知っておくと、見積もりの比較が楽になります。
- 医師への謝金:面接指導を行う医師への費用。1回あたりで加算される
- 事務対応:対象者への案内、日程調整、記録の保存などの社内工数
- 事後措置:医師の意見をふまえた就業上の措置の検討にかかる手間
見落としやすいのは事務対応:面接指導は、医師の費用だけで終わりません。対象者への案内や日程調整、記録の5年間の保存まで含めると、担当者の時間も立派なコストです。
高ストレス者への向き合い方に不安がある方は、高ストレス者対応の解説ページも参考になります。対応の流れが分かると、費用の全体像もつかみやすくなります。
面接指導の費用を抑えるには?外部委託という選択
面接指導の費用を抑える近道は、産業医契約の範囲を確認し、実施から面談まで外部委託でまとめることです。医師の手配や日程調整を任せられると、社内の工数が大きく減ります。
費用を無理なく抑えるための、3つの方法を紹介します。金額だけでなく、担当者の手間まで含めて考えるのがコツです。
- 産業医契約に面接指導が含まれるかを、まず確認する
- 受検から面接指導、事後措置までを1社にまとめて委託する
- Web受検で対象者を早く把握し、面談の段取りを前倒しする
社会保険労務士による解説動画でも、面接指導は「窓口を1つにまとめると、費用も手間も読みやすくなる」と語られています。私たちの経験でも、手配を分散させた会社ほど、日程調整に追われている印象があります。
委託先の選び方をもう少し広く知りたい方は、委託先の選び方ページもご覧ください。面談対応まで任せられるかが、比較の分かれ目になります。
面接指導の流れと費用が発生するタイミング【4ステップ】
面接指導は、判定・申出・実施・事後措置の4ステップで進みます。医師の申出から、おおむね1か月以内に面接指導を行うことが求められます。費用は、主に実施の段階で発生します。
ストレスチェックの結果から、高ストレス者を判定します。本人へ結果を通知し、面接指導の案内を届けます。ここでは費用は多くかかりません。
面接指導は、本人の申出があって初めて実施します。結果の通知から、おおむね1か月以内の申出が想定されています。会社は申出をうながしてください。
申出から、おおむね1か月以内に医師が面接指導を行います。費用の中心は、この医師への謝金です。1回あたり1万〜3万円程度が目安になります。
面接後、医師から就業上の措置について意見を聞きます。必要に応じて、労働時間の短縮などを検討します。記録は5年間の保存が求められます。


費用の前に確認!賃金と面談時間の扱い
面接指導の費用と一緒に確認したいのが、面談を受ける時間の賃金の扱いです。この時間を有給として扱うかは、労使で取り決めておくのが望ましいとされています。
健康診断のように、法律で賃金の支払いが明確に決まっているわけではありません。ただ、円滑な受診をうながす観点から、賃金を支払う運用が推奨されています。就業規則や労使の話し合いで、先に決めてください。
ここに注意:賃金や面談時間の扱いを決めずに進めると、あとでトラブルになりがちです。費用の見積もりと同時に、社内ルールも整えておくと安心できます。
9年連続認定の私たちの面接指導サポート
ストレスチェックサポートセンターは、受検から面接指導、事後措置までを一括でお手伝いします。医師の手配や日程調整も含めて任せられるため、担当者の負担が大きく減ります。
ご担当者とお話ししていると、「高ストレス者が出たあと、誰に頼めばいいか分からない」という声を時々いただきます。だから私たちは、面談の手配まで含めて、窓口を1つにまとめています。
当社は、経済産業省「健康経営優良法人」に9年連続で認定されています。リピート率は9割以上、導入実績は100社以上です。個人情報は自社サーバーで管理し、プライバシーマークを継続取得しています。Web受検・紙受検・併用に対応し、英語・ベトナム語での受検も可能。最短3日で受検をスタートできます。
ストレスチェックの面接指導の費用に関するよくある質問
面接指導の費用について、よく寄せられる質問をまとめて回答します。依頼前の不安を、ここで解消してください。
- ストレスチェックの面接指導の費用は誰が負担しますか?
-
原則として事業者(会社)が負担します。面接指導は労働安全衛生法第66条の10にもとづく会社の義務のためです。本人にお金を求める運用は適切ではないため、会社側で費用を見込んでください。
- 医師による面接指導は1回いくらくらいかかりますか?
-
1回あたり1万〜3万円程度が相場の目安です。顧問の産業医に依頼する場合は、契約に含まれることもあります。産業医がいない会社は、スポットで医師を手配するため割高になりやすいです。
- 面接指導を受ける時間の賃金は支払う必要がありますか?
-
法律で明確に義務づけられてはいませんが、賃金を支払う運用が推奨されています。円滑な受診をうながすためです。就業規則や労使の取り決めで、扱いを先に決めておくとトラブルを防げます。
- 高ストレス者が全員申し出たら費用はいくらになりますか?
-
費用は面接1回ごとに発生します。一般に受検者の約1割が高ストレス者とされますが、実際に申し出る人はその一部です。人数に医師1回あたりの単価を掛けて、上限の目安を見積もってください。
- 産業医がいない小さな会社でも面接指導はできますか?
-
できます。産業医がいない場合は、外部委託や地域産業保健センターを通じて医師を手配します。実施から面談まで一括で委託すると、手配の手間と費用の見通しが立てやすくなります。
- 面接指導の費用を抑える方法はありますか?
-
受検から面接指導、事後措置までを1社にまとめて委託する方法が有効です。医師の手配や日程調整の手間が減り、総額の見通しも立ちます。まずは産業医契約に面接指導が含まれるかを確認してください。
まとめ:面接指導の費用は「会社負担・1回1万〜3万円」が基本
面接指導の費用は、原則として会社が負担します。医師による面接指導は、1回あたり1万〜3万円程度が目安です。医師の謝金だけでなく、事務対応や事後措置の手間も見込んでおいてください。
費用を抑えたいなら、受検から面談までを1社にまとめる方法が近道です。2028年(令和10年)4月1日からは、50人未満の事業場にも義務化が広がります。早めに体制を整えておくと、いざというときに落ち着いて動けます。迷ったら、一度ご相談ください。
制度の根拠や最新情報は、厚生労働省のストレスチェック制度ページや、労働安全衛生法(e-Gov法令検索)で確認できます。働く方の相談先はこころの耳が参考になります。
本記事は、9年連続で経済産業省「健康経営優良法人」に認定され、3〜20,000名規模・100社以上のストレスチェック実施を支援してきたストレスチェックサポートセンター編集部が、厚生労働省など公的資料に基づいて作成しています。
シー・システム株式会社は「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門 ネクストブライト1000)」に認定されています。












