メリットだけじゃない?―高ストレス者面談におけるデメリットとは?

面談

ストレスチェック後に高ストレスと判定された従業員は、事業者から医師や専門家の面談を勧められます。面談を実施することでストレスを軽減できるメリットがありますが、デメリットも存在します。今回は、高ストレス者に実施する面談のメリットとデメリットをご紹介します。

この記事を読むことで以下のことが分かるようになります。

  • 高ストレス者への面談のメリット
  • 高ストレス者への面談のデメリット
  • デメリットを防ぐための対策
目次

そもそも高ストレス者に面談はしないといけない?

結論として、高ストレス者の面談は、従業員が面談を望む場合のみ実施可能となります。そのため、従業員から面談を希望する意思表示がなければ、面談を設定することはできません。厚生労働省では、面談を希望する従業員がいる場合は概ね1ヶ月以内に面談を実施すべきとしています。

参考:厚生労働省 改正労働安全衛生法に基づく ストレスチェック制度について

面談の目的は、従業員が抱えるストレスの原因や状況を把握し、健康障害やメンタル不調を防ぐために必要な対処法や就業上の措置を提案することです。また、職場環境の改善につなげるために医師や専門家から事業者へ意見を述べることも期待されています 。

しかし、高ストレス者が面接指導を受けること自体を知られたくない場合や、面接指導が不利益な取り扱い(リストラ、配置転換、減給など)につながるかもしれないと不安に感じる場合もあります。そのため、事業者は高ストレス者へのアプローチを慎重かつ柔軟に行う必要があります 。高ストレス者に面談はしないといけないわけではありませんが、事業者としては従業員のメンタルヘルスを支援するために適切な対応を行うことが望ましいと言えるでしょう。

面談を行うメリット

ここでは、高ストレス者に面談を行うメリットについてご紹介します。

高ストレス者のストレスの原因や状況を把握することができる

面談を行うことで、高ストレス者のストレスの原因や状況を確認することができ、適切な対策を立てることでストレス軽減に繋がります。

職場環境の改善に繋がる

高ストレス者からストレスの要因をヒアリングした際、ストレスの要因が職場環境にある場合があり、職場環境改善の糸口になる可能性があります。

自己効力感やモチベーションを向上させる

面談では、高ストレス者に対して肯定的なフィードバックや励ましを与えることができます。これにより、高ストレス者は自分の能力や価値を認識しやすくなり、自信や意欲を回復することができます。

以上のように、高ストレス者に面談を行うことは、彼らの心理的安全性や満足度を向上させるだけでなく、組織全体の生産性や品質も向上させる効果があります。

面談を行うデメリット

ここでは、高ストレス者に面談を行うデメリットについてご紹介します。

高ストレス者の不信感を増長する可能性

高ストレス者が、自分の状況や感情を正しく伝えられなかった場合、面談事態への不信感から会社への不信感につながる場合があります。一方、話を聞いてもらうだけでストレスが和らぐ人も多いものです。面談を対応する医師には、事務的な対応ではなく誠意を感じられる面談をすることが求められます。

面談を受けること自体がストレスと感じる

高ストレス者の中には、メンタル不調であることを上司や同僚に知られるのではないかと気にする人や、面談を受けること自体をストレスへの敗北のように感じてしまう人もいます。そういった場合、面談を受けたことでよりストレスが増加してしまう可能性があります。普段から面談を受けやすい環境を整えておくことが大切です。

面談の実施のみで終わってしまう

面談を実施しただけで、高ストレス者に対して何も対策を講じないケースです。面談を最後の一手と考えていた高ストレス者にとって、面談を受けたにも関わらず就業上の措置や職場環境改善が適切に行われないことはそのまま会社への失望へとつながってしまいます。面談を希望した従業員の気持ちや思考を鑑みた対応が望まれます。

このように、適切に面談を実施しないことによって、期待される効果と逆効果となる場合があります。

デメリットを減らす対策

ここからは、面談のデメリットを減らすための対策についてご紹介します。

面談の目的や効果を伝える

事業者は高ストレス者に対して、事前に面談の目的や内容、期待される効果などを明確に伝えておきましょう。そうすることで、高ストレス者自身は面談への理解を深めることができ、事業場として協力しているという意識を高めることができます。

以下のような内容を伝えると効果的です。

  • 従業員のストレスへの認識や対処能力が向上し、メンタルヘルスが改善される
  • 従業員が専門家や医師へ相談や受診することで、早期発見・早期治療が可能になり、重篤化や長期化を防ぐことができる
  • 従業員が予防的な行動を取ることで、ストレス耐性が高まり、健康リテラシーが向上する
  • 従業員と管理者間のコミュニケーションが活発化し、信頼関係が築かれる
  • 職場環境や仕事内容などが改善されることで、従業員の満足度やモチベーションが高まり、生産性やパフォーマンスが向上する

面談後のフォローアップを実施する

上司や人事担当者は、面談を受けた高ストレス者に対して適切なフォローアップを行う必要があります。具体的には、以下のような対策を検討することができます。従業員の状態や面談の結果から判断して、適切な対策を行いましょう。

  • 高ストレス者の仕事量や期限を見直し、適正な範囲に調整する。
  • 高ストレス者の役割や責任を明確化し、必要な権限や裁量を与える。
  • 高ストレス者の能力や成果を評価し、適切なフィードバックや報酬を提供する。
  • 高ストレス者のコミュニケーションや協力関係をサポートし、職場の雰囲気やチームワークを改善する。
  • 高ストレス者のメンタルヘルスやライフバランスに配慮し、必要な休息や支援を提供する。

まとめ

今回は、高ストレス者に実施するメリットとデメリットについてご紹介しました。

ご紹介したデメリットに注意しつつ、高ストレス者がしっかりと回復できる職場環境を整備していきましょう。

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