今回はその中でも従業員のやる気の指標となるモチベーションとエンゲージメントの意味や種類をまとめました。
モチベーションとは?
モチベーションとは、一人一人が行動や計画・決意を実行する際の意欲や意思の大元になる動機・きっかけ・目的を意味します。このモチベーションの有無によって、やる気や意欲が引き出されます。
動機は、行動を引き起こす 動因 と、外部から誘発される 誘因 の二つが揃うことで行動に移されると言われています。期待・欲求・目標といった内発的な動機と、待遇や勤務条件といった外部が調整できる刺激が結びついて行動を形作っていることから転職や労働条件とのマッチングなどでもこの理論は注目されています。
モチベーションをうまく保つことで、自発的な行動や物事に取り組む姿勢、集中力の向上などに繋がると考えられています。
エンゲージメントとは?
エンゲージメントとは、本来二つの立場にある者の関係性を意味する言葉で、ビジネスでは職場(企業・団体)と従業員の関係性や、自社と顧客との関係性を表す際に用いられます。
企業活動におけるエンゲージメントは、統計的に調査が可能です。数値を改善・向上していくことで離職率の低下や売上・利益の増加、業務の効率化などの効果が期待できます。
現在、エンゲージメントを計る指標には主に従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの2種類が主流となっています。
従業員エンゲージメントとワークエンゲージメント
ここでは、従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントについて解説していきます。
従業員エンゲージメント
従業員エンゲージメントとは従業員が会社に貢献したいと思っている姿勢のことです。
主に欧米を中心に重要指標として取り上げられている考え方で、従業員個人が会社に対してどれくらい愛着・信頼・貢献の意欲を持ち、お互いに影響し合う関係にあるかに注目する指標です。
ワークエンゲージメント
ワークエンゲージメントとは、仕事に対してのポジティブで充実した心理状態を示す指標で、仕事に対して一時的に抱く感情ではなく、持続的で全般的な感情を指します。その感情を活力、熱意、没頭の三要素に分けて分析・調査します。
どちらの指標もストレスチェックや従業員アンケートなどの設問を通して、間接的にその傾向を計り、その要素がどこにあるかを見極めるための考え方です。
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まとめ
今回はモチベーションとエンゲージメントの意味や種類をご紹介しました。
現在は企業や従業員の心理状態を見る手段として、「従業員サーベイ」(アンケート・ストレスチェックなどの回答を分析する)が主流となっています。より分析の精度を上げるためには、外国語翻訳などの新しいシステムの開発や、ポジティブな雰囲気を作ったり、オープンなコミュニケーションを促進して心理的な安全性を確保する点が必要と言えるでしょう。
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