ストレスチェック57項目とは?内容と判定方法を一覧で解説

Person reviews several assessment sheets as a scale and a multi‑colored gauge loom in the background, with a Japanese title about a 57-item check (informational image).

ストレスチェックの質問票、57項目のままでよいのか迷っていませんか。毎年の実施準備は、正直なところ面倒ですよね。この記事では57項目の中身・判定基準・80項目との違いを、実務担当者の目線で整理します。

この記事でわかること

  • 57項目の質問内容(3つの領域と内訳)
  • 高ストレス者になる点数の基準と計算方法
  • 80項目・23項目との違いと選び方

結論から先に:ストレスチェックの57項目とは、厚生労働省が推奨する標準の質問票「職業性ストレス簡易調査票」のことです。仕事のストレス要因17項目・心身のストレス反応29項目・周囲のサポート9項目・満足度2項目で構成され、迷ったら57項目版を選べば制度の要件を満たせます。

目次

ストレスチェック57項目とは【国が推奨する標準の質問票】

ストレスチェックの57項目とは、厚生労働省が推奨する質問票「職業性ストレス簡易調査票(57項目版)」を指します。

ストレスチェックは、労働安全衛生法第66条の10に基づく検査です。まずは「57項目がどういう位置づけの質問票なのか」から確認していきましょう。

職業性ストレス簡易調査票とは

職業性ストレス簡易調査票とは、旧労働省の研究班が開発した57問のストレス測定ツールです。全国の企業で長年使われており、ストレスチェック制度の標準質問票として厚生労働省が推奨しています。

質問票は自由。それでも57項目が事実上の標準になっている

実は、ストレスチェックの質問票は法令で1種類に固定されていません。「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」の3領域を含むことが求められる、というのが条件です。

全国データとの比較のしやすさも、57項目が選ばれ続ける理由。実務では事実上の標準です。

57項目の内訳は4つのパートに分かれる

57項目の内訳を表にまとめました。ざっくり言うと「原因・症状・支え」の3つを測る構成です。

領域項目数聞かれる内容
A. 仕事のストレス要因17項目仕事の量・裁量の度合い・職場の人間関係など
B. 心身のストレス反応29項目活気・イライラ感・疲労感・不安感・抑うつ感・身体の不調
C. 周囲のサポート9項目上司・同僚・家族からの支援の受けやすさ
D. 満足度2項目仕事と家庭生活への満足度

57項目では何を聞かれる?質問内容を3つの領域別に紹介

57項目の質問は、A「仕事のストレス要因」・B「心身のストレス反応」・C「周囲のサポート」の3領域に、満足度2項目を加えた構成です。

具体的な質問のイメージをつかんでおくと、社内への案内文も書きやすくなります。代表的な質問を領域別に見てみましょう。

  • A領域の例:「非常にたくさんの仕事をしなければならない」「自分のペースで仕事ができる」
  • B領域の例:「活気がわいてくる」「ひどく疲れた」「気分が晴れない」
  • C領域の例:「困ったとき、上司はどのくらい頼りになりますか」

回答は「そうだ〜ちがう」などの4段階から選ぶだけです。私たちの受検現場では、多くの方が10分前後で回答を終えています。設問を読み込んで悩む必要はない、と社内に案内してください。

受検前の雰囲気づくりには、厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」のセルフチェックを紹介する方法も有効です。

相談者

正直に答えたら、回答内容を上司に見られたりしませんか?

ストレスチェックサポートセンター

個人の結果は、本人の同意なく会社へ提供されません。結果を扱うのは、守秘義務を負う実施者(医師などの専門家)と実施事務従事者(データを扱う担当者)だけです。この点を案内文で伝えると、正直な回答と受検率アップにつながりますよ。

57項目の判定方法は?高ストレス者になる点数の基準

高ストレス者の判定は、厚生労働省の実施マニュアルが示す基準例では「領域B(心身のストレス反応)の合計が77点以上」、または「領域AとCの合計が76点以上かつ領域Bが63点以上」です。

判定方法には2つの方式があります。自社の基準は衛生委員会で調査審議し、実施者(医師など)の意見を踏まえて決めることが求められます。

ストレスチェック57項目の合計点数方式と素点換算表方式による高ストレス者判定の流れを示す図

合計点数方式:単純合計でシンプルに判定する

合計点数方式は、各質問の回答を1〜4点で数値化し、領域ごとに単純合計する方法です。計算が簡単で、Excelでも運用できます。一方で、質問数の多い尺度に結果が引っ張られやすいという弱点があります。

素点換算表方式:国が推奨するより精密な判定

素点換算表方式は、尺度ごとの点数を全国データに基づく5段階の評価点に置き換えて判定する方法です。厚生労働省の実施マニュアルは、こちらの方式が望ましいとしています。個人の結果を全国平均と比べられるのが強みです。

高ストレス者の目安は受検者の1割程度

厚生労働省の基準例は、受検者のおおむね10%が高ストレス者となる想定で設計されています。極端に多い・少ない場合は、基準値や職場環境そのものを見直すサインと捉えてください。高ストレス者への対応の全体像は高ストレス者の解説記事で詳しく説明しています。

「判定基準の設計や結果の集計まで、社内でやり切れるか不安…」という場合は、外部の実施機関に任せる方法もあります。当センターなら最短3日で受検を始められます。迷ったら気軽に相談してください。

57項目と80項目・23項目の違いは?

80項目版は57項目に「働きがい」などの尺度を追加した拡張版、23項目版は受検負担を減らした簡略版で、標準は57項目版です。

3つの違いを一覧で比べてみましょう。どれを使っても高ストレス者の判定は可能。迷いやすいポイントです。

質問票位置づけ向いているケース
23項目版57項目の簡略版受検時間を最短にしたい・小規模での実施
57項目版国推奨の標準版迷ったらこれ。全国平均との比較データが豊富
80項目版新職業性ストレス簡易調査票(拡張版)働きがいまで測り、職場改善に本腰を入れたい

迷ったら57項目。80項目は集団分析を深めたい会社向け

初めての実施や、経年比較を重視するなら57項目版を選んでください。80項目版が生きるのは、集団分析の結果を職場環境の改善まで踏み込んで使いたい会社です。集団分析の活用方法は集団分析の解説記事にまとめています。

100社以上の実施代行で見えた、57項目運用の実際

当センターが実施を支援する企業の大半は57項目版を選び、Web受検との組み合わせで受検率を高めています。

私が導入時の打ち合わせで質問票の希望を伺うと、9割前後の企業は57項目版をそのまま採用します。80項目版へ切り替えるのは、集団分析を数年運用して物足りなくなった企業がほとんどです。まずは標準で始めて、必要になったら拡張。この順番で困った例はありません。

相談者

毎年同じ57項目だと、社員が飽きてしまいませんか?

ストレスチェックサポートセンター

同じ質問だからこそ、前年や全国平均との差が正確に見えます。「会社の定点観測」と案内すると納得感が出ますよ。飽きより怖いのは未受検なので、受検率を上げる工夫とセットで考えてください。

受検方法は紙でもWebでも、57項目の中身は同じです。当センターは9年連続で健康経営優良法人に認定された運営体制で、Web・紙・併用のすべてに対応しています。英語・ベトナム語の57項目にも対応できるため、外国人従業員が多い職場でも一斉実施が可能です。Web受検の仕組みもあわせて確認してください。

57項目でストレスチェックを実施する手順

57項目での実施は、体制整備から面接指導まで5つのステップで進めます。

全体の流れを押さえておけば、初めての担当でも迷いません。順番に見ていきましょう。

ストレスチェックを57項目で実施する際の体制整備から面接指導までの5ステップを示す図
STEP
実施体制と実施規程を整える

実施者(医師など)と実施事務従事者を決め、衛生委員会で実施方法や高ストレス者の判定基準を調査審議します。決めた内容は実施規程にまとめ、社内に周知することが求められます。

STEP
57項目の質問票を配布する

Web・紙・併用のいずれかで配布します。質問票は厚生労働省のストレスチェック制度ページから無料で入手でき、無料の実施プログラムにも収録されています。

STEP
受検してもらい回収する

案内文で「結果は同意なく会社に渡らない」と明記し、安心して受けられる環境をつくります。回答は10分前後で終わることも添えると、後回しが減ります。

STEP
判定し、本人へ結果を通知する

実施者が判定基準に沿って高ストレス者を選定し、結果は封書やWeb画面で本人へ直接通知します。会社側は同意のない結果を見ない運用の徹底が求められます。

STEP
面接指導と集団分析につなげる

高ストレス者から申出があれば、おおむね1か月以内に医師による面接指導を行います。集団分析は2026年6月30日に労働安全衛生規則の改正があり、実施方法のルールが更新されました。最新情報は厚生労働省ページで確認してください。

なお、2025年5月公布の改正労働安全衛生法により、2028年(令和10年)4月1日からは50人未満の事業場にも実施が義務化されます。小規模な会社も、57項目での実施フローを今のうちに固めておくと安心です。

ストレスチェック57項目のよくある質問

57項目について、実務担当者からよく受ける質問をまとめました。

ストレスチェックの57項目と80項目の違いは何ですか?

80項目版(新職業性ストレス簡易調査票)は、57項目に働きがいや職場環境に関する尺度を追加した拡張版です。高ストレス者の判定はどちらでも可能で、集団分析を深めて職場改善に活かしたい企業が80項目版を選びます。

ストレスチェックの57項目はどれくらい時間がかかりますか?

回答の目安は10分前後です。4段階の選択式に直感で答える形式のため、長い方でも15分程度で終わります。所要時間の短さを社内案内に書くと受検率が上がります。

高ストレス者と判定される点数はいくつですか?

厚生労働省の基準例では、心身のストレス反応(29項目)の合計77点以上、または要因とサポートの合計76点以上かつ反応63点以上です。自社の基準は衛生委員会での審議を経て決めることが求められます。

質問票は必ず57項目を使わないといけませんか?

法令上、質問票の指定はありません。「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」の3領域を含めば独自の質問票も使えます。ただし全国データと比較できる国推奨の57項目版が事実上の標準です。

57項目の質問票はどこで入手できますか?

厚生労働省のストレスチェック制度ページから無料でダウンロードできます。国が無償配布する「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」にも57項目版が収録されており、受検から判定まで行えます。

57項目の回答結果は会社に知られますか?

本人の同意がない限り、個人の結果が会社へ提供されることはありません。結果を扱えるのは守秘義務を負う実施者と実施事務従事者のみです(労働安全衛生法第66条の10)。安心して回答してください。

まとめ:迷ったら57項目。判定基準の設計まで含めて準備を

ストレスチェックの57項目は、国が推奨し全国データと比較できる標準の質問票です。最後にポイントを振り返ります。

  • 57項目=職業性ストレス簡易調査票。3領域+満足度2項目の構成
  • 高ストレス判定の基準例は「反応77点以上」など。方式は素点換算表が推奨
  • 迷ったら57項目。職場改善を深めたくなったら80項目へ

質問票の選定から判定・面接指導まで、すべてを兼務の担当者が抱え込む必要はありません。リピート率9割以上の当センターが、実施の面倒な部分を丸ごと引き受けます。まずは自社の規模だと費用がいくらになるか、60秒で確かめてみてください。

この記事の編集・監修体制
信頼性の高い情報発信
編集・監修:ストレスチェックサポートセンター編集部

本記事は、9年連続で経済産業省「健康経営優良法人」に認定され、3〜20,000名規模・100社以上のストレスチェック実施を支援してきたストレスチェックサポートセンター編集部が、厚生労働省など公的資料に基づいて作成しています。

ストレスチェック支援実績
9年連続
健康経営優良法人に認定
3〜20,000名規模
受検人数を問わず、幅広く支援しております。
100社以上
一般企業から自治体まで、多数の支援実績がございます。
運営会社情報

シー・システム株式会社は「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門 ネクストブライト1000)」に認定されています。

健康経営優良法人2026 中小規模法人部門 ネクストブライト1000
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