ストレスチェックにおける素点換算法と単純合計計算法

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今回はストレスチェックの評価方法となる素点換算法と単純合計計算法についてご紹介します。

基本的な高ストレス者の選定基準として、

①「心身のストレス反応」に関する項目の評価点の合計が高い者

②「心身のストレス反応」に関する項目の評価点の合計が一定以上であり、かつ「仕事のストレス要因」及び「周囲のサポート」に関する項目の評価点の合計が著しく高い者

とされています。素点換算法と単純合計計算法はその評価点を算出するために用いられています。

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『ストレスチェックで従業員が高ストレス判定を受けたら?会社の対応は?』

目次

素点換算法とは?

素点換算法を使用する場合は、調査票の各質問項目への回答の点数を使用します。下の素点換算表により尺度ごとに5段階の評価点(ストレスの高いほうが1点、低いほうが5点)に換算します。こうして算出された評価点の合計(または平均)を高ストレス者選定用の基準点として用います。

厚生労働省 ストレスチェック制度実施マニュアルより)

この素点換算表に当てはめて評価点を出します。

また、高ストレス者の選定基準は下記の通りです。

・【ストレスによっておこる心身の反応】の評価点の合計が 12 点以下(最低点は1×6=6点)であること
・【ストレスの原因と考えられる因子】と【ストレス反応に影響を与える他の因子】の合算の評価点の合計が 26 点以下(最低点は1×9+1×3=12 点)であり、かつ【ストレスによっておこる心身の反応】の評価点の合計が 17 点以下であること

※素点換算法では評価点の合計が低いほどストレスの程度が高くなります。

単純合計計算法とは?

単純合計計算法は、名前の通り調査票の回答結果を基に合計点数を算出するものです。回答結果をそのまま使用する簡単な計算方法となります。それゆえ4段階評価(ストレスの高いほうが1、低いほうが4)になります。

しかしながら注意点がございます。、質問の一部に「点数が低いほどストレスが高い」と評価すべき質問が混ざっている点です。このような場合は、点数を逆転して足していかなければなりません。

また、高ストレス者の選定基準は以下の通りです。

・【ストレスによっておこる心身の反応】の評価点の合計が 77 点以上(最高点は4×29=116点)であること
・【ストレスの原因と考えられる因子】と【ストレス反応に影響を与える他の因子】の合算の評価点の合計が 76 点以上(最高点は4×17+4×9=104 点)であり、かつ【ストレスによっておこる心身の反応】の評価点の合計が 63 点以上であること

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まとめ

この記事では素点換算法と単純合計計算法についてご紹介しました。それぞれのメリットとして、

素点換算法・・・分析ツール(プログラム)が必要ですが、個人プロフィールとの関連がわかりやすく、尺度ごとの評価が考慮されている

単純合計計算法・・・、単純に合計して得られる評価点を基準に用いるため、特別な手順によらず算出することが可能

当センターではどちらの計算方法でもご対応可能ですので、ご相談ください。

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業務負担の軽減ができますので、ぜひご相談ください。

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